山好きだった、宮沢賢治の「高原」からの一節。原文を確認するとちょっと言葉がもれている。
この高原は岩手県南部、奥州市東部、隣接する遠野、住田町にまたがる「種山高原」(標高871m)だ。
地元では「タネヤマ」と呼んで親しまれている山だ。
つつじが咲き乱れる6月は鹿踊の披露など、イベントがあり山開きが開かれる。
小学校のころはバスに揺られ、バス停から約1時間歩いて会場に向かった記憶がある。
夏は天体観測、キャンプにマージャンをしたものだ。楽しく、景色も美しい、思い出深い場所である。
そんな身近にあるタネヤマだが、「日本のアイヌ語地名」(大友幸男著)を眺めていると、
長い を タンネ
短い を タクネ
と、アイヌ語ではいうらしい。
タンネという言葉を知り、すぐ思い浮かんだのこのタネヤマ。
wikiで見ると東西11km、南北20kmの平原状の山とあった。
素人で検証も何も出来ないが、タンネがタネに変化するのはおかしくないし、自然である。