9月、夏山も終わりつつある時期ながら、今年はまとまった休みはお盆にとってしまったので、
憧れの飯豊参りを半ばあきらめていた。
そんな気落ちした中、1泊2日でも登山blogをみかけ、飯豊ガイドブックをゴソゴソと探し出し、コースをみた。
なぁんだ、1泊2日コースがあるではないか。
それじゃぁ、ってんで仙台から登山口が少しでも近い、「大日杉小屋」からの本山へピストンとした。
行きはいつものごとく、退社後の深夜2:30に仙台宮城から東北道にのる。
13号線、113号線と南下するにつれ、どうしても瞼が重くなり、途中1時間ほど仮眠をとる。
6:30大日杉小屋に到着。
途中買い込んだ食料をザックに詰め込もうとするが、頭がボーッとしてパッキングが思う様に進まない。
もたもたしていると、ストック忘れた!スパッツ忘れた!と直前になって思い出す。
まぁ、なくとも山には登れるか、と登山口へ向かう。
ふと気がつくと今度は熊鈴がない。アチャ~。
こんな3点セットを忘れることは珍しいのですが、行く末が思いやられます。
20分程も歩いたろうか。
鎖がある岩場が現れた。結好高そうな岩場だ。
しかも雨が降ったのか、岩は濡れている。ここは気を引きしめて...
この岩場を登りきると、尾根道になるダラダラと長いザンゲ坂だ。
地蔵岳までの3時間、向かいの尾根を木々の間から眺め、木漏れ日を浴びながら歩く。
息もあがり、汗もほどほどかくが足も調子よく進む。
地蔵岳山頂10時着。ここで菓子パンとコーヒーを食らう。
山を眺めてのおやつはうまい。
ゆっくりと40分も休み、重い腰をやっとこさ上げ、次の目的地・切合小屋へ向かう。
ガイドブックを見ると緩いupdownとあるが、地蔵岳までの疲れからか、体が重い。
日差しも強く、汗ダクダクの中、歩くペースが落ちてきたのがわかる。
そこで一息入れていると、地蔵岳で挨拶をした青年が追いついてきた。
さすが、足取りが軽そうだ。
もうすでにオヤジと化したドラは無抵抗に道を譲り、先行を促した。
その後ゆずった道をゆっくりと進むと、さっきの青年が道端に腰をかけて景色を堪能していた。
「いい景色ですね。」と声をかけ先に進む。
追い越され、追い越す。ちょっと優越感があったりする。
ここから草履塚の登り、御前坂、この最後の2時間がキツシ!
ヒーハーヒーハー言いながら、立ち止まることが多くなる。
立ち止まりついでに切合小屋を1枚。なんとも爽快な青空だ。
昨日とはうってかわって雨模様の空でしたが、地蔵岳までくると、パラパラと本格的に振ってきました。
初日のいい天気で気持ちの良い山歩きだったが、
歩行・休憩8時間30分の内、ゆっくりとボーッとした休憩時間が取れないのが残念だった。
やっぱり飯豊は2泊3日以上ですね!